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商品説明
新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の感染拡大によって、フィールドワーカーは、大きな問いを突きつけられることになった。それは、「フィールドとはいったい何か」「フィールドワーカーとは誰のことをいうのか」「フィールドワークとはいかなる行為なのか」「フィールドワークによって私たちはいかなる経験を得ようとしているのか」「フィールドワークで何が認識されようとしているのか」などといった問いである。そこで本書では、フィールドワークそのものが、現在、突きつけられている問いを探究したいと考えた。
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収録内容
1 | 風に吹かれて―中動態としてのフィールドワークによる「新しい実在論」 |
2 | 0は少なすぎるが1つは多すぎる―フィールドワーカーの個的輪郭をめぐる人類学的省察 |
3 | わからなさ、つながり、事件の発生―フィリピンの呪術と観光のフィールドワークから |
4 | 野生のフィールドワーク―実験室の外側で |
5 | 存在論的世界とフィールドワーカーの実存―徒歩旅行者に「生成」すること |
6 | 非在のフィールド、不在のフィールド―パンデミック下の日常から考える |
7 | あわいから問うフィールド―COVID‐19を契機としたフィールドワーク再考 |
8 | ジオグラファー×フォトグラファーの「語り」―マレーシアにおけるフィールドワーク経験と写真撮影 |
9 | 観光とフィールドワークは現象へと開かれているのか―観光者とフィールドワーカーのパフォーマンスの同型性について |
10 | フィールドワーク的観光の可能性―親密性をめぐる一試論 |
11 | トラベル・ライティングが生み出す魔力―コンタクト・ゾーンとしてのE・レインのエスノグラフィー |
12 | 観光研究のフィールド―「現実」と「仮想」の間に生成する空間/場所 |
13 | オンライン調査によるフィールドワークの可能性―オンラインツアー、オンライン交流会、Zoomを活用したライフヒストリーの事例から |
14 | モノを参照するモノのイメージ―メディアが紡ぐ観光空間のインターテクスチュアリティ |
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