オリビア・ニュートン・ジョン自伝 信じることをやめないで / 原タイトル:Don’t Stop Believin’

オリビア・ニュートン・ジョン―50年以上にわたり、エンターテイナーとして多大なる人気と成功を獲得してきた彼女は、史上最も多くの売上を誇るアーティストの一人で、全世界でのアルバムの売上数は1億枚を超える。また、『グリース』と『ザナドゥ』という時代を象徴する映画に主演したことで、大スターの地位も手にした。パフォーマーとしての彼女の魅力はいつまでも色あせず、輝きを放ち続けている。2021年の秋の叙勲では、オリビアに旭日小綬章が授与された。「我が国の音楽文化の発展及び友好親善に寄与」した功績が認められてのことである。音楽界と映画界での成功に加えて、オリビアについて最も知られているのが、本人が持つ精神力と勇気、そして気品と明るさだ。がんを克服したことから、彼女は世界中の多くの人にとって、希望をもたらす存在となっている。慈善活動を長年続けてきた彼女が、なかでも力を注いでいるのが、オーストラリアのメルボルンに設立したオリビア・ニュートン・ジョンがん健康研究センターだ。世の中のためになる存在であろうとする確固たる決意を胸に、オリビアは喜びと希望と思いやりを常に示している。メルボルンでの子ども時代から世界的なスーパースターになった過程を含めて、オリビアがこれまでの人生の内幕を余すところなく明かしたこの自伝は、彼女が自らの言葉で初めて語った、温かみと感動に満ちた一冊となっている。