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商品説明
立ち止まっている人にだけ見える景色がある。概念とイメージの緊張関係を精緻に読み解き、ベルクソンを反時代的哲学として読み返す。概念の解像度を上げるだけが哲学の仕事ではない。ベルクソンは、イメージとの往還と緊張関係を強調してやまない。本書は最新の研究成果を踏まえつつ、『試論』や『物質と記憶』など主要著作の鍵概念である「持続」や「純粋記憶」を深く理解するには、「リズム」や「場所」のイメージの精確な把握が欠かせないと説く。
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収録内容
| 1 | 序論 言葉の暴力 |
| 2 | 第1部 測りえぬものを測る―『意識に直接与えられたものについての試論』における持続のリズム計測(rythmesure)(計測のリズムを刻む―『試論』第一章の読解 |
| 3 | リズム数論(arythmologie)―『試論』第二章の読解 ほか) |
| 4 | 第2部 場所なきものに場所を与える―『物質と記憶』における記憶の場所学(khorologie)(『アリストテレスの場所論』に場所を与える |
| 5 | 知覚の位置―『物質と記憶』第一章・第四章の読解 ほか) |
| 6 | 第3部 方向づけえぬものを方向づける―『創造的進化』における生の弾みの諸方向=器官学(organologie)(ベルクソンと目的論の問題―『創造的進化』第一章の読解 |
| 7 | 「生物の丹精=産業(industrie)」について、あるいはベルクソン的器官学―『創造的進化』第二章の読解 ほか) |
| 8 | 第4部 呼びかけえぬものに呼びかける―『道徳と宗教の二源泉』における響存(´echo‐sistence)(声の射程―呼びかけと人格性 |
| 9 | 火の領分―情動と共同体 ほか) |
| 10 | 結論 明日の前に |
