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商品説明
飢え、酷寒、重労働という「三重苦」に耐え、シベリア捕虜たちが生き抜いた強さはどこから生まれたのか。彼らが残した絵画、俳句・川柳・短歌、コムソモリスク、沿海地方、ライチハ、チタ、カラガンダなどで数多く生まれた捕虜楽劇団の活動から、苦難の体験を「生きる力」に変えた芸術表現と精神性をたどる。回想記・手紙・ロシア紙など史料のほか聞き取り、フィールドワークから彼らの内面世界を描く。登場するのは名曲「異国の丘」でも知られる作曲家・吉田正、栗原照夫(後のスマイリー小原)、黒柳守綱、山本幡男、田中猛、蜂谷彌三郎、阿彦哲郎、「ハバロフスク日本人墓地の墓守り」として知られる吉田明男ほか、香月泰男、横山操、佐藤清らの絵画、木内信夫のイラスト画なども紹介。南信四郎、戸泉米子といった通訳たちの奮闘や、著者に送られた外国発のメールから調査し判明した元満鉄調査マン・原田道治の数奇な運命と交流についても描く。
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収録内容
1 | シベリア抑留を理解する8つのポイント |
2 | 第1部 収容所の文化活動(「異国の丘」誕生話 |
3 | 楽・劇団の登場 ほか) |
4 | 第2部 日本人とロシア人の交流(ロシア語と通訳たち |
5 | 名通訳の南信四郎と戸泉米子 ほか) |
6 | 第3部 望郷、一時帰国か永住か(ハバロフスクに生きて―吉田明男と田中猛 |
7 | 二つの愛、二つの祖国―蜂谷彌三郎 ほか) |
8 | 第4部 資料ゼロから始めて(あるソ連帰化者―ロシア紙記事から |
9 | ある満鉄調査マン―外国発メールから) |
10 | 運動史―要求から記憶の伝承へ |