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商品説明
1982年生まれの著者は、祖父の兵籍簿を読んだことを発端として、太平洋戦争の「埋もれた記録」に着目する。横浜支局への配属を機に、横浜で開かれた国内唯一のBC級戦犯裁判(横浜裁判)の調査を開始。日本側資料の「黒塗り」に悪戦苦闘しながらも、米軍公開の裁判記録や巣鴨プリズン文書を収集、2年以上かけて解読・取材に取り組む。戦争犯罪で死刑となった20~30代の元日本兵。彼らはなぜ処刑されたのか。米軍資料から掘り起こした膨大な裁判記録が示すのは、不毛な戦争と命令によって未来を破壊された若者の姿だった。書き下ろし処女作。
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収録内容
1 | 序章 消えゆく記憶、消えない記録 |
2 | 第1章 捕虜虐待事件の真相と過酷な運命 |
3 | 第2章 陸軍刑務所の米兵焼死と五人の被告 |
4 | 第3章 ニューギニアの米兵斬首と悲劇の連鎖 |
5 | 第4章 昭和史の謎、戦犯の遺骨の行方 |
6 | 第5章 今につながる「個人の滅却」と「機械視」 |
7 | 第6章 黒塗りの戦犯裁判記録を追いかけて |