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商品説明
二〇一一年三月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故につながった。安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。だが、「懴悔の時間」はあっという間に終わった。あれから一〇年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発する。著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。
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収録内容
1 | 第1部 安全規制編(密議の中身 |
2 | 規制委がアピールする「透明性」の虚構 |
3 | 規制は生まれ変わったのか?) |
4 | 第2部 避難計画編(不透明な策定プロセス |
5 | 避難所は本当に確保できているのか |
6 | 隠蔽と杜撰のジレンマ |
7 | 「絵に描いた餅」 |
8 | 避難計画とヨウ素剤) |
9 | 補遺 広瀬弘忠氏インタビュー―フクシマ後も変わらない原発行政の虚構 |