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商品説明
近代以降の中国の多民族統合のありかたを、新疆地域に焦点を当てながら明らかにする。「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序安定のためのソ連型「自治的」民族政策の導入。現在の周辺地域統治の背後にある「偉大な中華民族」イデオロギーを理解する一助となる一冊。
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収録内容
1 | はじめに 帝国継承国家としての「中国」 |
2 | 第1章 伝統的統治の動揺と崩壊―楊増新の統治とその限界 |
3 | 第2章 盛世才政権におけるソ連型民族政策の導入と「民族自治」 |
4 | 第3章 盛世才による粛清と民族政策の破綻 |
5 | 第4章 国民党政権の新疆統治の論理―一九四〇年代 |
6 | 第5章 国民党政権の新疆統治政策 |
7 | 第6章 共産党政権の新疆統治における民族と階級―一九五〇年代 |
8 | おわりに 民族自決的統合と国民的統合とがせめぎ合う帝国継承国家・中国 |