商品説明
江戸文化の残る東京に生まれ、株屋や役所などで働きながら映画と芝居に熱中した池波正太郎。戦後は長谷川伸に師事し、三十を過ぎて小説執筆を始める。みずからを職人と見立てることで、『鬼平犯科帳』を始めとする多くの優れた小説、エッセイを遺した。気鋭の批評家が軽快な語り口で池波ワールドの魅力に迫る。
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収録内容
1 | 遠い日の幻影 |
2 | 江戸の風韻 |
3 | 師弟の様子 |
4 | 歴史を見つめる眼 |
5 | 善人でもなく悪人でもなく |
6 | 池波小説は美人に冷たい!? |
7 | 「省略の余韻」と「簡潔の美」 |
8 | 江戸っ子ぶらない |
9 | 会話と人物造型 |
10 | 不器用な名人 |
11 | 「才能」と「意匠」 |
12 | 命名の達人 |
13 | 『鬼平犯科帳』の斬新 |
14 | 「歴史」と「小説」のせめぎ合い |
15 | 反歴史主義 |
16 | 等身大史眼 |
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