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商品説明
“非典礼的な教会音楽”の受容史。ベートーヴェン晩年の「異化された大作」(アドルノ)であり、既存の枠組みを大きく越え出た異形の教会音楽“ミサ・ソレムニス”は、キリスト教の自明性が問われていた19世紀のドイツにおいて、どのように捉えられてきたのか。宗派や立場の異なる批評家たちの言説をひもとくことで、音楽における「芸術」、「宗教」そして「教会」の複雑に入り組んだ関係性を浮き彫りにする。
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収録内容
1 | 序論 「楽聖」の「問題作」 |
2 | 第1部 プロテスタントによる“ミサ・ソレムニス”論(新時代の宗教音楽としての“ミサ・ソレムニス” |
3 | ベートーヴェンの「神秘主義」的教会音楽 |
4 | 「フモリスト」ベートーヴェンの教会音楽) |
5 | 第2部 カトリックによる“ミサ・ソレムニス”論(“未来のドラマ”としての“ミサ・ソレムニス” |
6 | “ミサ・ソレムニス”の弁証学 |
7 | 「教会音楽」と「宗教音楽」 |
8 | 音楽における「教会的」とは何か) |
9 | 結論 典礼と芸術 |