著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
盗作、薬物中毒、数度の心中事件...。最後は妻子を残して愛人と三八歳で入水心中を遂げた作家は、今なお多くの読者を惹きつけてやまない。三島由紀夫に「治りたがらない病人」と毛嫌いされ、「走れメロス」のモチーフ「熱海事件」に巻き込まれた檀一雄を激怒させた作家。太宰の弱者に寄り添う独特な視線、自堕落なあり方は、弱々しく生きる自由を決して否定しない。ダメ人間太宰の深い愛に触れる、感動の評論。
関連記事
収録内容
1 | 序章 ふたつの失格 |
2 | 第1章 言語的異性装趣味―女生徒の見た世界(女であることへの嫌悪 |
3 | なぜ私は「女」なのか ほか) |
4 | 第2章 人間失格と人間宣言―太宰治と天皇(人間と「人非人」 |
5 | 太宰と戦後社会 ほか) |
6 | 第3章 戦後の作家のサバイバル―太宰と三島(三島由紀夫は太宰治の文学をどのように見ていたか |
7 | 二人の邂逅 ほか) |
8 | 終章 私的太宰治論あるいはすこし長いあとがき |