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商品説明
あれはなんだったのか―数多くの不祥事と疑惑を抱え、コロナ禍のなか「なんとなく」流されるかのように開催され、閉会とともに忘却されてゆく東京2020オリンピック。この“シニカルな祭典”の在り様は、“わたしたち”の姿を、日本社会が抱える“不都合な事実”を、はからずも先鋭に映し出していた。本書は、そこに蠢く“なにか”を浮かび上がらせるとともに、ユートピアへの想像力を手がかりに、シニカルな今の先に未来の“希望”を模索する。
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収録内容
1 | 序章 東京2020オリンピックと“わたしたち” |
2 | 第1章 大会のゆくえ―ネット世論とメガイベント |
3 | 第2章 危機と祝祭の表象―開閉会式パフォーマンス |
4 | 第3章 祭典のただ中で―不可思議なパラレルワールド |
5 | 第4章 喧騒のあとで―落ちた「憑き物」 |
6 | 第5章 世論の背景―「もやもや感」の記号論 |
7 | 第6章 シニカルな大会―浮かび上がる“なにか” |
8 | 第7章 オリンピックはユートピアなのか? |
9 | 終章 シニシズムから脱するために |