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商品説明
厳しい飲酒規制がしかれる町の一角で、祖先から受け継がれた物語をキャンバスに描きながら、当たり前のように酒を飲んでいるアボリジニの人びと。彼らは「人種差別」と批判されるような国家の強圧的な介入に対して、抵抗するわけでもなく、従うわけでもなく、狩りの知識とスキルを活かして平然とそれをかわし、楽しそうに酒を飲み続けていた。「危機」に直面しているといわれているアボリジニ社会の、この「危機らしからぬ」現状を、私たちはどう理解することができるのだろうか。
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収録内容
1 | 序論 |
2 | 第1部 アボリジニとポスト植民地状況(飲酒政策をめぐるアボリジニの分断 |
3 | 中央砂漠におけるアボリジニと入植者の関係) |
4 | 第2部 アナングと酒の歴史的展開(中央砂漠の住民、アナング |
5 | 酒の扱い方の変遷) |
6 | 第3部 酒狩りとアナング・ウェイ(酒の購入資金を稼ぐ |
7 | 酒を獲得する |
8 | 酒を分配する |
9 | 関係を修復する) |
10 | 結論 |