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収録内容
1 | 作品以前 |
2 | 作品の印象 |
3 | 旭川。 |
4 | 植民地風の |
5 | こんな小馬車に |
6 | 朝はやく |
7 | ひとり乘ることのたのしさ |
8 | 「農事試驗場まで行って下さい。」「六條の十三丁目だ。」 |
9 | 馬の鈴は鳴り馭者は口を鳴らす。 |
10 | 黒布はゆれるしまるで十月の風だ。 |
11 | 一列馬をひく騎馬從卒のむれ、 |
12 | この偶然の馬はハックニー たてがみは火のやうにゆれる。 |
13 | 馬車の震動のこころよさ |
14 | この黒布はすべり過ぎた。もっと引かないといけない |
15 | こんな小さな敏渉な馬を |
16 | 朝早くから私は町をかけさす |
17 | それは必ず無上菩提にいたる |
18 | 六條にいま曲れば |
19 | おヽ落葉松 落葉松 それから青く顫えるポプルス この辺に來て大へん立派にやってゐる 殖民地風の官舎の一ならびや旭川中學校 |
20 | 馬車の屋根は黄と赤の縞で もうほんたうにジプシイらしく こんな小馬車を 誰がほしくないと云はうか。 |
21 | 乘馬の人が二人來る |
22 | そらが冷たく白いのに この人は白い歯をむいて笑ってゐる。 |
23 | バビロン柳、おほばことつめくさ。みんなつめたい朝の露にみちてゐる。 |