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商品説明
動物の権利は関係的権利であり、脆弱性が権利の源泉となる。脆弱性とは有限性と依存性であり、依存性ゆえにすべての生は連帯し、関係的存在となりうる。脆弱性はときに苦しみをもたらすが、その苦しみに対する共感が共同体における合意形成を促し、動物への配慮を権利化する。そして宗教は、動物を含むすべての生に対する脱人間中心主義的な視点を提供し、アガペーとケノーシスに基づく倫理的配慮の可能性をも示唆する。
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収録内容
1 | 第1章 動物倫理の思想史(哲学における動物の位置づけ |
2 | シンガー、レーガンの動物倫理とそれに対する批判 |
3 | フェミニズムおよび徳倫理学に基づく動物倫理 |
4 | キリスト教神学に基づく動物倫理) |
5 | 第2章 現代の哲学、倫理学における共感という感情(共感概念の思想史 |
6 | シェーラーの共感概念と宗教哲学 |
7 | ヌスバウムの同情概念 |
8 | スロートの共感概念と社会正義 |
9 | 動物倫理に資する共感概念) |
10 | 第3章 日本における動物倫理の思想的可能性(日本文化における動物の地位 |
11 | 動物供養と動物倫理 |
12 | 西谷啓治の宗教哲学と動物倫理) |
13 | 第4章 肉食と動物倫理―キリスト教神学からのアプローチ(食に関する神学と動物神学 |
14 | キリスト教神学における憐れみと美徳 |
15 | 食べることと美徳) |
16 | 第5章 多様な動物の包摂―新たな動物倫理モデルの検討(動物権利論とケアに基づく動物倫理の課題 |
17 | 権利概念の再考 |
18 | 関係概念の再考 |
19 | 権利・共感・宗教モデルと動物への倫理的配慮の拡張) |