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商品説明
日本人が西洋史を学ぶことには、どんな意味があるのだろうか。明治以来の先駆者たちの生き方と著作から、西洋史学の誕生をたどる。日欧交渉史の村上直次郎、ルネサンス論の大類伸とイタリア史の羽仁五郎、社会経済史の大塚久雄。戦後、ドイツ中世史の上原専禄はモンゴルと十字軍が席捲した一三世紀を「世界史の起点」とする新たな構想を得るに至る。
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収録内容
1 | 第1章 ドイツ史学の移植―ルートヴィヒ・リースとその弟子たち |
2 | 第2章 歴史の経済的説明―欧州経済史学の先駆者たち |
3 | 第3章 文化史的観照を超えて―大類伸のルネサンス論とその周辺 |
4 | 第4章 「原史料の直接考究を第一義とすること」―上原専禄とドイツ中世史研究 |
5 | 第5章 近代資本主義の担い手を求めて―大塚久雄の近代欧州経済史研究 |
6 | 第6章 「大東亜戦争の世界史的意義」―戦時下の西洋史家たち |
7 | 補章 世界史とは何か―上原専禄の世界史像と地域概念 |