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商品説明
上田万年は(中略)西洋言語学を日本に導入した人という評価は変わらない。その評価はどこまで正しいのか。そこが本書の出発点である。(中略)長田(2003)で「上田万年はどうみてもアマである」(本書271頁参照)と宣言したので、その検証もすべきだ。さいわいにも新村出筆録・柴田武校訂(1975)『シリーズ名講義ノート・上田万年言語学』というテキストがある。それを丁寧にみていけば上田の西洋言語学理解がわかるはずだ。また、このテキストに取り組んだ人はまだいない。こうしてできあがったのが本書である。
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収録内容
1 | 序章 上田万年の学問的評価 |
2 | 第1章 上田万年の生い立ち |
3 | 第2章 上田の留学前の講演や文章を検証する |
4 | 第3章 上田万年講義ノートを検証する その1―序文 |
5 | 第4章 上田万年講義ノートを検証する その2―ガーベレンツからの影響 |
6 | 第5章 上田万年講義ノートを検証する その3―上田は何に依拠したのか |
7 | 第6章 ガーベレンツをめぐって |
8 | 第7章 「P音考」考 |
9 | 第8章 上田万年の評判―学問環境の整備・政治的手腕・人間性 |
10 | 終章 上田万年像を検証する |
11 | 補論 「国語という思想」という「おはなし」―イ・ヨンスク著『「国語」という思想』をよんで |