本/雑誌
グレーゾーンと帝国
高綱博文/編 門間卓也/編 関智英/編
5720円
ポイント | 1% (57p) |
---|---|
発売日 | 2023年03月発売 |
出荷目安 | メーカー在庫あり:1-3日
※出荷目安について |
- 追跡可能メール便 ゆうパック 送料無料
商品説明
「抵抗」と「協力」のはざまで揺れる人々。戦時下の欧亜を照射する、比較歴史学の挑戦。“加害/被害”の二分法で捉えられない人びとの姿を「グレーゾーン(灰色の領域)」と呼んだアウシュヴィッツの生存者である作家プリーモ・レーヴィ。その思想に触発され、第二次大戦期の日独「帝国」下に現れた統治空間を新視角から注目し、「協力者」の実像解明に取り組む歴史学の新たな潮流。戦時社会を基底から問い直すことで、意図的な歴史の忘却と「修正」に対峙する、西洋史と東洋史の垣根を超えた共同研究の成果。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 「グレーゾーン」のパラダイム―概念と方法(「グレーゾーン」概念の諸系譜 |
2 | プリーモ・レーヴィの「グレーゾーン」について―歴史研究における概念化に向けて |
3 | ナチ体制下でのユダヤ人協力者をめぐって―プリーモ・レーヴィの「グレーゾーン」を中心に |
4 | 日本占領下上海文化の「グレーゾーン」をどう考えるか) |
5 | 第2部 大戦期欧州における対独協力とグレーゾーンの諸相―国民国家の崩壊と新たな政治空間の出現(ナチ占領下フランスのグレーゾーン―ムーニエとミッテラン |
6 | 第二次世界大戦期におけるリトアニア人行動主義戦線(LAF)の対独協力 |
7 | 「クロアチア独立国」に囚われたウスタシャの知識人たち) |
8 | 第3部 帝国日本の占領と中国・東南アジアのグレーゾーン―既存秩序の動揺と変化(日中友好の「グレーゾーン」―戦時下の内山完造 |
9 | 上海文壇から見る「グレーゾーン」―日本占領下における楊之華の文学活動 |
10 | 中国青年党の対日協力―日中戦争下のグレーゾーン) |