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商品説明
BL(ボーイズラブ)、すなわち男同士の恋愛や性愛が描かれた作品は、近年のエンタメ業界で存在感を高めている。こうしたBL作品を理解するうえで欠かせないのが、「妄想力」を土台とする「腐の精神」だ。そして、これは突然変異で生まれたものではなく、日本の歴史に脈々と受け継がれてきた精神であると著者は言う。本書は、『古事記』から『万葉集』『源氏物語』『雨月物語』といった古典文学や史料を題材に、「腐」を軸とした鮮やかな解釈で、新しい歴史観を提供するもの。院政期に男色ネットワークが築かれた本当の理由や、男色の闇にあった差別と虐待の精神史など、これまで語られてこなかった日本史の本質を描き出す。
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収録内容
1 | はじめに 日本文化の真髄は「腐」にあり |
2 | 第1章 BL抜きには語れない古代文学 女目線の性の世界 |
3 | 第2章 王朝文学はBL的性愛と疑似恋愛の宝庫 |
4 | 第3章 性でつながる中世の貴族と僧侶 女を排除した性と政 |
5 | 第4章 稚児愛から芸能人愛へ 室町・戦国時代の男色 |
6 | 第5章 「両性愛」と「ガチ男色」 江戸時代の男色世界 |
7 | おわりにかえて BLは日本史の表街道だ! |