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商品説明
インド社会の排泄物処理を含むサニテーションをその末端で担ってきた、「清掃人カースト」ヴァールミーキの人びと。ガーンディーの思想を受け継ぐNGOをはじめ、人道的使命に突き動かされた様々な人びとの闘いにより、排泄物処理人たちは、不潔で不浄な労働や差別から「解放」されていったとされている。しかしながら実際に、彼らはいかなる労働を行い、そこにどのような意味づけを主体的になしてきたのだろうか。そして彼らの社会的な位置づけはいかに変化し、彼らはどこへ向かっているのだろうか。
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収録内容
1 | 第1章 清掃人カースト研究と本書のねらい |
2 | 第2章 調査地のヴァールミーキとNGOスラブ |
3 | 第3章 英領インドにおける乾式トイレ・システムと清掃人 |
4 | 第4章 地域の排泄物処理システムとヴァールミーキ |
5 | 第5章 不可触民解放運動と水洗トイレ普及運動の歴史 |
6 | 第6章 乾式トイレの廃絶とヴァールミーキの労働実践の変容 |
7 | 第7章 公衆衛生的言説の創造的利用と新たな葛藤 |
8 | 結論 ケガレの積極的受容と差別のはざまで |