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商品説明
これまでの良寛の伝記は、少青年時代の学業に対する真摯な努力、深い学識ゆえに家業を捨てるに至った葛藤、道元の禅を深く学びつつも曹洞宗門と訣別した理由、そして越後に帰郷して乞食僧として生きるという選択、これらの実態と重要性を見逃している。本書は、良寛の詩歌を自伝的に捉えることでこれらを読み解き、江戸時代後期の厳しい格差社会・差別社会のなかで、わけへだてなく人々に寄り添い、癒し、慰め、幸福を共有した生涯を再発見する。
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収録内容
1 | 序章 大正五年春の良寛―良寛の近代性を求めて |
2 | 第1章 良寛の生い立ちと教育 |
3 | 第2章 失踪、放浪、出家―良寛の疾風怒涛時代 |
4 | 第3章 良寛の禅の修行と宗門教団 |
5 | 第4章 乞食僧良寛の誕生への道程 |
6 | 第5章 良寛が成し遂げたもの―五合庵時代を中心に |
7 | 第6章 乞食僧の言葉が紡ぎ出す美の世界―乙子草庵時代の円熟 |
8 | 第7章 良寛のなぐさめとはげまし―島崎草庵時代からの回顧と展望 |
9 | 終章 良寛のおきみやげ |
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