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商品説明
手仕事をめぐる言説に隠されたジェンダー構造を明らかにする画期的研究。人々の関心を集めながらも、社会の傍流へ追いやられる手仕事がある。そんな「やりがいのあるものづくり」が奨励されるとき、その言説にはジェンダーの問題が潜んでいるのではないか。学校での家庭科、戦時下における針仕事の動員、戦後の手芸ブーム、伝統工芸における女性職人、刑務所での工芸品作りなど、趣味以上・労働未満の創作活動を支えている、フェミナイズ(女性化)する言説を探る。
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収録内容
1 | 序 言説の旅の始まり |
2 | 第1章 万一のために手芸をせよ―近代手芸論 |
3 | 第2章 国益に供せよ―内職論 |
4 | 第3章 貴女は慰めになる―戦時下の手芸論 |
5 | 第4章 祈りを届けよ―千人針の表象 |
6 | 第5章 家庭は貴女の展覧会場―戦後手芸論 |
7 | 第6章 救世主は貴女だ―女職人論 |
8 | 第7章 社会の役に立たねば―刑務所の伝統工芸論 |
9 | 終章 言説のゆくえ |
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