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商品説明
直喩は隠喩と同じ??直喩は古代ギリシア以来、レトリックの典型の一つとされてきたにもかかわらず、比喩としては隠喩と同じであり、ただ表現上、「ようだ」や「あたかも」などを付けて、隠喩を引き延ばした表現にすぎないと、今もなお惰性的に捉えられたままである。はたしてそうだろうか?本書は、比喩として、隠喩とは別の、直喩独自の存在意義を見出そうとするものである。
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収録内容
1 | 1 理論検証編(西洋修辞研究におけるsimile |
2 | 五十嵐力『新文章講話』明治期修辞学における直喩の再考 |
3 | 山口仲美『平安文学の文体の研究』古典文体と直喩 |
4 | 中村明『比喩表現の理論と分類』何が問われたのか? |
5 | 現代日本における直喩論 ほか) |
6 | 2 実例分析編(同一性の比喩論 比喩指標「まさに」+Nの形式をめぐって |
7 | 内田百〓「阿房列車」の直喩表現 体言型喩辞と用言型喩辞 |
8 | 村上春樹「貧乏な叔母さんの話」の直喩について 比喩の「わかりやすさ」とは? |
9 | 文学を「味わって」読む 「“文学少女”」シリーズの直喩 |
10 | 芭蕉句の比喩的対比 指標は何のために) |