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商品説明
社会に深く浸透している経済学の「常識」が、いかに貨幣の実態を捉えそこね、不合理な判断や施策を生み出してきたか、イギリス金融史の精緻な分析をもとに鋭く実証。近代的貨幣の生成プロセスを「信用」の次元から描き直すことで、MMTにもつながる素朴な認識を覆し、政策の指針を示す。金融政策の再構築にむけて。
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収録内容
1 | 序章 金融政策の前提を疑う―外生説批判の必要性 |
2 | 第1部 貨幣内生の現象―イギリス金融史の実態(通貨論争期における金準備と銀行券流通 |
3 | 第一次大戦期のカレンシー・ノート発行 |
4 | 両大戦間期における金本位復帰と金本位放棄 |
5 | 額面別・地域別流通に現れる銀行券の内生性) |
6 | 第2部 貨幣内生の根源―振替決済システム形成と信用先行(物々交換神話の解体と信用先行視点の導入 |
7 | 振替決済システムの形成とロンドン金融市場 |
8 | イングランド銀行と預金・銀行券の普及 |
9 | 振替決済システムの発展と銀行券の現代化 |
10 | 補論 MMTにおける内生説・外生説の混在) |
11 | 終章 天動説から地動説へ―振替決済システムと信用先行による内生的貨幣供給 |