黄昏流星群 26 (ビッグコミックス)

老人にだって恋心がある。人生の黄昏時にだって激しく輝く愛がある。弘兼憲史が、そんなコミックの未踏の領域に渾身の力で挑む。
順調な男の人生が、ある日突然狂い出した。その原因は、なんと悪霊…!? ミステリアスな一編「悪霊の星」や、リサイクルブティックを経営する主人公・由美子が、昔の夫によく似た男と再会する「再星エボリューション」など、多様な人生を描く3編9話を収録!!

<あらすじ>
六本木ヒルズにある税務会計事務所の経営者・辻啓介は、家には優しい妻、外には便利な愛人が2人いるという、他人が聞けば羨むような人生を送っていた。だが最近、右肩が妙に凝るようになってからというものの、悪いことばかりが続いている。そんなある日、彼は見知らぬ女に「肩に何か見える」と言われて…(第1話)。 肉体関係のある不倫を続けて3年になる、朝の報道テレビ番組制作担当者の男女。そんな2人には、番組内で取り上げた"70歳の老人によるストーカー事件"も、ある意味では理解出来る事件であると言えた。そこで、彼女が学生時代、実際に受けたというストーカー事件のその後を追ってみようという話が持ち上がるが…(第4話)。 高級住宅街の一角でブランド品のリサイクルブティックを経営する大城由美子。「過去の結婚がトラウマで、男性に不信感を持っているのかも」と語る彼女は、それ以来20年間独身を通している。そんなある日、ブランド品の買取を希望する男性客が店に現れるが、その男はサングラス、ヒゲ面、額に傷と、見るからに怪しい雰囲気で…(第7話)。

<登場人物>
辻啓介(税務会計事務所を経営。妻の他に愛人が2人いる)、辻の妻(息子の大学退学と長女の離婚問題に悩む)、雅美(会計事務所取締役。26年間、辻と愛人関係に)、三井礼子(TV局のプロデューサー。45歳)、大城由美子(48歳、バツイチ)、三宮源太(額に傷のある男。スポーツライター)