本/雑誌
憧れの感情史 アジアの近代と〈新しい女性〉
山口みどり/編著 中野嘉子/編著 後藤絵美/〔ほか著〕
3960円
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発売日 | 2023年06月発売 |
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商品説明
19世紀から20世紀にかけては、増幅するスペクタクルのなかで「憧れ」の経済価値が高まり、「憧れ」の形を戦略的に操作した時代である。この「憧れ」の構築する近代に、女性たち、とくに既存の価値観を乗り越えようとする「新しい女性」たちはどうかかわったのだろうか。本書は、国内・海外の研究者たちが共同で、「憧れ」とジェンダーを軸に歴史を読み解く。アジアを動かした感情のダイナミズム―いま注目のジェンダーと歴史学の最先端に挑む。
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収録内容
1 | 序章 “憧れ”が動かす近代―新しい女性現象をめぐる感情のダイナミズム |
2 | 第1部 「新しい女性」の誕生(アジアに見せたい、アジアを魅せたい―「新しい女性」とイギリス国教会の宣教戦略 |
3 | ヴェールを外すこと―“憧れ”にうつるエジプトの近代 |
4 | “憧れ”を喚起し醸成する装置―オランダ領東インド初の現地語女性誌『プトリ・ヒンディア』 |
5 | ビルマの「新しい女性」とコロニアルな視覚文化―破壊的近代性とエキゾチックな原始性の魅惑と動揺) |
6 | 第2部 「新しい女性」の戸惑い(在日本朝鮮人女子留学生たちの秘められた“憧れ”―雑誌『女子界』と金瑪利亞の個人史を中心に |
7 | 「満洲」というファンタジーの創出と空転―宝塚少女歌劇『満洲より北支へ』(一九三八年) |
8 | 「国父」家族のスキャンダル―アタテュルクの養女ウルキュにみる“憧れ”とその反転 |
9 | 戦後日本の“スチュワーデス”―アメリカ人に習ったモダンと着物で背負ったジャパン) |
10 | 第3部 「新しい女性」の問いかけるもの(ショップガール―イギリスと諸外国におけるモダニティと「新しい女性」) |
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