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商品説明
近世から近代の村落では、生活と一体化した読み書き実践が花開いていた。神社由緒書や石造物に刻まれた記録、真宗聖教の読誦と出版、頭役祭祀をめぐる文書や帳簿などを事例に、フィールドワークを駆使して丹念に検討する。声での伝達や身体動作と絡み合った、近世から近代の日本を舞台とする読み書きの特質を、初めて体系的に論じた注目の書。
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収録内容
1 | 第1編 読み書き研究の課題(読み書きの民俗誌の構想 |
2 | 課題としての読み書きと声) |
3 | 第2編 由緒形成と読み書き(式内社由緒の形成と地域神職 |
4 | 競合する由緒と社会集団) |
5 | 第3編 真宗聖教の読誦と出版(「もの」としての出版聖教―御文章 |
6 | 活字本の流布と唱和の声―正信偈 |
7 | 出版勤行集の戦後史―般若心経) |
8 | 第4編 頭役差定の伝達と記録(差定文書の伝達と声 |
9 | 帳簿管理と儀礼の「場」 |
10 | 読み書きの民俗誌の展望) |