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商品説明
日本の科学研究のルーツは江戸時代に遡る。長期に及ぶ政治的安定の中、人々は好奇心の趣くままに蒐集や実験、そして探究に没頭した。その分野は数学、博物学、物理学、生物学(動物の飼育法や植物の品種改良)、花火や時計等の職人技術と、膨大な範囲に及ぶ。さらに江戸の人々が熱中した「科学」の中には、今日の我々が失いつつある大切なものが隠れている。本書ではそうした知の蓄積を丁寧に辿り直し、近代科学とは一線を画す「もう一つの科学」の姿を浮かび上がらせる。『司馬江漢』『江戸の宇宙論』に続く「江戸三部作」、ここに堂々の完結。
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収録内容
1 | 第1章 和算(日本の数学の簡単な歴史 |
2 | 数学の三分類 |
3 | 「算勘碁智恵阿呆の内」 |
4 | 遊歴和算家 |
5 | 「和算」のその後) |
6 | 第2章 博物誌(本草学から博物誌へ |
7 | さまざまな「博物誌」学者たち |
8 | 博物大名 |
9 | 「紅毛博物学」 |
10 | 私の印象に残った人たち |
11 | 江戸の博物誌の終焉) |
12 | 第3章 園芸(花卉・花木園芸の歴史 |
13 | 園芸文化の広がり |
14 | 奇品ブーム |
15 | 江戸の農業・野菜作り) |
16 | 第4章 育種(鼠 |
17 | 金魚 |
18 | 鳥 |
19 | 虫 |
20 | 蚕) |
21 | 第5章 技術(鉄砲・花火 |
22 | 望遠鏡・眼鏡 |
23 | 時計 |
24 | からくり) |