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商品説明
ニューアカとバブルの80年代、そしてコンピュータゲームの時代だった90年代初頭。あらゆるものが記号と化し、消費されていく社会に抗うように、まんがは「身体」と「内面」の表現を花開かせた。消費されるためのまんがをつくる現場で書かれた同時代的評論に、まんがが真に有害だった時代を描く書き下ろし補論「三島由紀夫の「首」と「1970年」の蜂起する少年まんが」を加えた傑作評論選。
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収録内容
1 | 第1章 物語と構造(言葉の位相―少女まんがにおける“固有の論理”について |
2 | 内面の発見と喪失―少女まんがにおける「ことば」の変容 |
3 | “学バン狩り”のフォークロア―紡木たく「これからもずっと」 ほか) |
4 | 第2章 成熟とジェンダー(“14歳少女”の構造 |
5 | “産む性”としての少年―“性差の少女まんが史”のために |
6 | “少女殺し”という主題―大島弓子『いちご物語』をめぐって ほか) |
7 | 第3章 性表現と身体(記号的身体の呪縛―手塚治虫「まんが記号説」批判 |
8 | 手塚治虫は「有害」だった |
9 | 美少女症候群―不在の“強姦者” ほか) |
10 | 補論 三島由紀夫の「首」と「1970年」の蜂起する少年まんが |
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