著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
仏教には釈迦が説いた厳しい戒律がある。それにもかかわらず、日本の仏教界には、中世にはすでに男色文化ができあがっていた。稚児をめぐって争い、失っては悲しみにくれ、戒律護持を誓っては、何度も破る―。荒れはてた仏教界で、「戒律復興」の声とともに立ちあがったのが、鎌倉新仏教の宗祖たちだった。戒と僧侶の「身体論」から見た、苦悩と変革の仏教史。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 持戒をめざした古代(なぜ戒律が必要となったのか |
2 | 待たれていた鑑真と国立戒壇 |
3 | 延暦寺戒壇の成立) |
4 | 第2章 破戒と男色の中世(守れなかった戒―宗性の場合 |
5 | 僧侶の間に広がった男色) |
6 | 第3章 破戒と持戒のはざまで(中世日本に興った“宗教改革” |
7 | 女性と成仏 |
8 | 戒律の復興を人々に広める |
9 | 延暦寺系の戒律復興と親鸞) |
10 | 第4章 近世以後の戒律復興 |