商品説明
2022年秋、この世を去った稀代のプロレスラー・アントニオ猪木。猪木は常に「対世間」を掲げ、プロレスというジャンルに市民権を与えようと、文字通り、格闘してきた。他のプロスポーツのように一般紙が報道することもなく、アマスポーツのように五輪があるわけでもない。格闘技でもスポーツでもないこの曖昧にして過激なるプロレスの魅力を、世間に訴えてきた猪木の言動は、一介のスポーツ選手のそれとは違う、謎と魔力に包まれていた。我々、プロレスファンは、猪木から何を感じ、何を学び取ってきたのか。猪木とは、プロレスとは、何か。著者の代表作『教養としてのプロレス』に続く、新たなる“思想書”。
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収録内容
1 | 第1章 猪木の死 そこから始まる思索 |
2 | 第2章 プロレス内言語の再定義 |
3 | 第3章 猪木と80年代テレビ |
4 | 第4章 「猪木史観」とは何か |
5 | 第5章 検証・80年代の奇妙な試合 |
6 | 第6章 猪木の愛弟子たちからの学び |
7 | 第7章 猪木以降の令和のプロレスを考える |
8 | 第8章 猪木と『流血の魔術 最強の演技』―ミスター高橋概論 |
9 | 第9章 猪木と東京スポーツ |
10 | 第10章 政治とプロレスの近似性 |
11 | 第11章 猪木とスキャンダル |
12 | 第12章 検証・政治家としてのアントニオ猪木 |
13 | 第13章 アントニオ猪木と猪木寛至を知る男 |