著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
人は死んだらどこへ行く?そんな夢想は結局、「死=無」という地平線上におさまったりする。だが、死の世界はそんな凡庸なものではない―。八七歳を迎えた世界的美術家が、死とアートの関係と魂の充足について自由闊達につづる。父母、愛猫の死から三島由紀夫、アンディ・ウォーホルらとの交流の記憶まで。貴重なエピソードを交え、「死」とは何か?「死後を生きる」とはどういう境地なのかを考えていく。「人間は未完で生まれて、完成を目指して、結局は未完のままで死ぬ。これでいいのです」その言葉に触れればふっと心が軽くなる、横尾流人生美学。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 死とは何か(生命誕生から三十六億年間の生と死のリレー |
2 | 死への意識を持った日 |
3 | 父母の死 |
4 | 生きている人間はすでに死を経験している |
5 | 世代によって異なる死に対する感覚 |
6 | 死と自分を同一化すれば、死は怖くない |
7 | 「メメント・モリ」を超えて) |
8 | 第2章 死の向こう側(無意識は死の世界を感じている |
9 | ダンテが描く地獄、煉獄、天国 ほか) |
10 | 第3章 死後を生きる(優れた芸術作品には死のメタファーが潜んでいる |
11 | 死の世界はコンセプチュアルではない ほか) |
12 | 第4章 死への準備(目と鼻の先にある死 |
13 | 「年相応」でなく、曖昧に生きる |
14 | 「終活」なんてどうでもいい |
15 | 運命に従って生きれば、そう間違えない |
16 | 人生は「未完成」でいい |
17 | 老年から始まる自由 |
18 | ハンディキャツプが生み出す可能性 |
19 | 忘れることで輪廻する) |
close