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商品説明
語り難い、苦痛を呼び起こす記憶。なぜ語るのか。誰が、何のために、誰に向かって語るのか。語りと沈黙の間で揺れるオラリティ。語りから排除されるもの、語りを継承する困難、語り手と聞き手を隔てる深い溝。制度化され、硬直化し、当事者に背を向け始めるオラリティを当事者の世界に引き戻し、「今、ここ」を超えて経験と記憶の居場所を探る。
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収録内容
1 | 序 オラリティの居場所―語り難い経験をめぐって |
2 | 闘うオラリティ 1章 公害被害者の語りが生む連帯と分断―カネミ油症事件の事例から |
3 | 承認のオラリティ 2章 上手な運動の終い方?―オラリティと承認の多元性 |
4 | 時間をつなぐオラリティ 3章 歴史というコモンズを掘る―劉連仁事件と地域史をつくる人々 |
5 | 差別のオラリティ 4章 アイヌ、和人、ポジショナリティ―痛みの応答に向けての試論 |
6 | 分析方法としてのオラリティ 5章 顔の見える「外国につながる住民」支援へ |
7 | 空間を読み解くオラリティ 6章 現場で交錯する実感と歴史との「連累」―なぜ大久野島を語り継ぐのか |
8 | ア―カイブ化されたオラリティ 7章 制度化されたオラリティと“未開拓のオラリティ”の可能性 |
9 | オラリティを超えて 8章 もうひとつの世界―交わりに向かって |
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