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商品説明
明治から令和までに書かれた大量の小説群を、「一冊の大河小説」として読む、破天荒な試み。小説には、家制度の解体から核家族化を経て、一人暮らしが激増する現在までの「家」や「家族」、そして、その時の「私たち」が、何を感じ、望み、考えてきたのかが、繰り返し描かれてきた。戦争やパンデミックで孤立や分断が進むいま、小説は「私たち」の、どんな苦悩と希望を映すのか。世界文学へと続く、十二作品の論考を増補。
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収録内容
1 | 第1章 借家の文学史 |
2 | 第2章 生きられた家・描かれた家(家族の家の時代 |
3 | 部屋の時代 |
4 | 離合集散の時代) |
5 | 第3章 持ち家と部屋の文学史(ドールズ・ハウスの舞台 建築の様式と小説の様式―継承と変化 |
6 | 小島信夫「うるわしき日々」―最後の「父の家」小説 |
7 | 津島佑子「風よ、空駆ける風よ」―「母の家」小説の変化 |
8 | 漂流する部屋―「居場所」探しの冒険物語) |
9 | 第4章 文学は、大河から海へ向かう(黒川創「かもめの日」 |
10 | 岸政彦「図書室」、「リリアン」 |
11 | 白尾悠「サード・キッチン」 ほか) |