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商品説明
マリーヤ#ユーディナ(1899‐1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある“群像”とともにユーディナの生き方を描く。人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。
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収録内容
1 | 第1章 白いカラス |
2 | 第2章 犬にも暖かさを |
3 | 第3章 赤の他人の命 |
4 | 第4章 「私はまず第一に人間である」 |
5 | 第5章 生活と暮らし |
6 | 第6章 「皆濁り」 |
7 | 第7章 「よく用いられた一生」 |
8 | 第8章 自分と身分、あるいは交響曲第七番 |