海外の日本中世史研究 (アジア遊学)
黄霄龍堀川康史
黄霄龍堀川康史
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商品説明
知の交差から循環へ―日本中世史は、日本人研究者による「自国史」研究としてだけでなく、海外においても、日本とは異なる文化的・学術的背景のもとで研究が進められ、地域ごとの特色を帯びながら独自の発展を遂げている。この数十年の間、国や地域を越えた学術交流はより一層広がりをみせているが、各地域における研究視角や背景を踏まえた相互参照・相互批判までには至っていないのが実情である。本書では、英語圏・韓国・中国・ドイツ語圏における研究の動向、在外研究による経験・知見、参照軸としての日本における外国史研究、外国語で書かれた近年の研究成果などを通じて、多元的に存在する地域ごとの「知の体系」を照らし出すことで、「知の循環」の実践のための道筋を示す。
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収録内容
1 | 1 海外における日本中世史研究の現在(光と闇を越えて―日本中世史の展望 |
2 | 韓国からみた日本中世史―「伝統」と「革新」の観点から |
3 | 中国で日本中世史を「発見」する |
4 | ドイツ語圈における日本の中世史学 |
5 | 英語圏の日本中世経済史研究 |
6 | 女性史・ジェンダー史研究とエージェンシー |
7 | 海外における日本中世史研究の動向―若手研究者による研究と雇用の展望) |
8 | 2 日本側研究者の視点から(イギリス滞在経験からみた海外における日本中世史研究 |
9 | もう一つの十四世紀・南北朝期研究―プリンストン大学での一年から |
10 | 歴史翻訳学ことはじめ―英語圏から自国史を意識する |
11 | ケンブリッジ日本学見聞録―研究・教育体制と原本の重要性 |
12 | ドイツで/における日本中世史研究) |
13 | 3 日本で外国史を研究すること(日本で外国史を研究すること―中世ヨーロッパ史とイタリア史の現場から |
14 | 交錯する視点―日本における「外国史」としてのベトナム史研究 |
15 | 日本でモンゴルを研究すること |
16 | 自国死と外国史、知の循環―近世オランダ宗教史学史についての一考察) |
17 | 4 書評と紹介(南基鶴『鎌倉幕府政治史の研究』 |
18 | 河合佐知子『土地が生み出す「力」の複雑性―中世前期の荘園領主としての天皇家の女性たち』 ほか) |