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商品説明
人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、“人間として生きること”を根底から問う哲学的探究。
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収録内容
1 | 序 責めることと罰すること―自由と責任の哲学へ |
2 | 1(刑罰は何のために?―“応報”と“抑止” |
3 | 身体刑の意味は何か?―“追放”の機能 |
4 | 刑罰の意味の多元主義―“祝祭”・“見せもの”・“供犠”・“訓練”) |
5 | 2(応報のロジック |
6 | 自由否定論 |
7 | 責任虚構論) |
8 | 3(それでも人間は自由な選択主体である |
9 | 責任は虚構ではない―自由と責任の哲学 |
10 | 自由・責任・罰についての指摘) |