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「差別」のしくみ (朝日選書)

木村草太/著

1980円
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発売日 2023年12月上旬発売
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仕様

商品番号NEOBK-2928091
JAN/ISBN 9784022631305
メディア 本/雑誌
販売朝日新聞出版
ページ数 302

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

差別とは、強い力を持つ側が弱い立場の者を侮蔑し、尊厳をおとしめようとすること。加害者と被害者の間には立場の非対称性がある。そのため、日本国憲法は14条1項後段で「差別されない」権利を保障している。「差別は許されない」ことには、ほとんどの人が賛同し、法律家の間でも、差別は禁止すべきものとされる。しかし一方で、その定義は難しく、法学界でも「差別」の語が「区別」と同義に使われることもしばしば。差別なき平等な社会を構築するために、「差別」をどのように正しく定義すればいいのか。本書では、非嫡出子の相続や同性婚・夫婦別姓をめぐる日常のテーマから、奴隷解放など人種や民族をめぐる歴史の変遷まで、差別の構造を徹底検証。差別から個人を守るため、「差別されない権利」をいかに構築していくか―気鋭の憲法学者が必要な法理論を提起する。

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    収録内容

    1 差別とは何か
    2 差別を捉える四つの規範
    3 差別をする人はどんな行動をするのか?
    4 差別と憲法の歴史1―アメリカの奴隷解放
    5 差別と憲法の歴史2―分離すれど平等
    6 差別と憲法の歴史3―差別的意図の禁止
    7 差別と憲法の歴史4―日本法の場合
    8 差別と憲法の歴史5―社会的差別による差別立法の正当化
    9 なぜ差別者は「差別の意図はない」と言うのか?
    10 憲法24条と家制度(その1)―家制度とは何だったのか?
    11 憲法24条と家制度(その2)―憲法24条の成立
    12 憲法24条と家制度(その3)―新民法による差別解消
    13 憲法24条と家制度(その4)―新民法と家事審判
    14 夫婦同氏問題と合理的配慮
    15 憲法24条1項の同性婚禁止解釈と差別―制定趣旨・文言・理論から考える
    16 合理的根拠のない区別―タックスマン&テンブルーク論文
    17 集団不遇禁止原理―オーウェン・フィス論文
    18 差別と区別の分類論―アレクサンダー論文
    19 象徴的/現代的差別と緊密侵害
    20 価値づけ説と加害説
    21 平等権と差別されない権利の違い
    22 秘密の差別の害悪
    23 分けるには理由がいる―日本式分離すれど平等
    24 理由の説明からの逃避―なぜ平等の議論をしないのか

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