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商品説明
はるか昔から多様な原住民族が生きてきた島は、一七世紀に大きな転機を迎えた。オランダ東インド会社と鄭成功の抗争、清朝の二百年に及ぶ統治と、日本の植民地支配。そしてやって来た蒋介石の中華民国。多重族群社会で「台湾人」のアイデンティティは育まれた。特異な「非承認国家」にして、奇跡の経済発展と民主化を遂げた台湾は、どこへ向かうのか。
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収録内容
1 | 第1章 「海のアジア」と「陸のアジア」を往還する島―東アジア史の「気圧の谷」と台湾 |
2 | 第2章 「海のアジア」への再編入―清末開港と日本の植民地統治 |
3 | 第3章 「中華民国」がやって来た―二・二八事件と中国内戦 |
4 | 第4章 「中華民国」の台湾定着―東西冷戦下の安定と発展 |
5 | 第5章 「変に処して驚かず」―「中華民国」の対外危機と台湾社会の自己主張 |
6 | 第6章 李登輝の登場と「憲政改革」 |
7 | 第7章 台湾ナショナリズムとエスノポリティクス |
8 | 第8章 中華人民共和国と台湾―結びつく経済、離れる心? |
9 | 第9章 「中華民国第二共和制」の出発 |
10 | 補説1 総統選挙が刻む台湾の四半世紀―なおも変容し躊躇するアイデンティティ |
11 | 補説2 「台湾は何処にあるか」と「台湾は何であるか」 |