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商品説明
奈良県東吉野村にひっそりとたたずむ「ルチャ・リブロ」は、著者の自宅である古民家を開いてはじめた私設の図書館。このルチャ・リブロの司書が綴る、本と図書館の仕事にまつわるエッセイ集。人と接するのが苦手で、本という「窓」を持つことで外の世界と接してきた著者が、自らの本棚を開放することで気づいた「図書館」の本質的な効用。精神疾患を抱え「支えられる立場」にある著者が、司書という役割を通じて「人を支える立場」にもなりえた体験から、司書の仕事の豊かさ、奥深さ、そして本という「窓」の持つ力が伝わってくる。読むと訪れてみたくなる、ある個性的な図書館の物語。
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収録内容
1 | 1 司書席から見える風景(不完全な司書 |
2 | 本という窓 ほか) |
3 | 2 クローゼットを開いて(クローゼットの番人が、私設図書館を開くまで |
4 | 幽霊の側から世界を見る ほか) |
5 | 3 ケアする読書(デコボコと富士正晴 |
6 | 書くことのケア性について ほか) |
7 | 4 東吉野村歳時記(峠をのぼるひと、のぼる道 |
8 | 屋根からの手紙 |
9 | とんどと未来 |
10 | 馬頭観音祭と、往来と) |