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商品説明
生と死、刹那と永遠、有限と無限...あらゆる二元論を超えて、聖なるものの顕現を日常生活の直中に見出した博覧強記の巨人・柳宗悦。西岡文彦は、そうした柳の生涯と思索、「民芸」提唱以前と以後、「新しき科学」と「新しき芸術」の間に総合と調和を与え、ジョイスやプルースト、ウルフの同時代人として生きたその相貌を際立たせる。
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収録内容
1 | 脱亜入欧のロダン―近代日本の美術言説を決定した雑誌「白樺」の熱狂 |
2 | 革命の画家―日本最初期のモダニズム讃美者としての柳宗悦 |
3 | リーチと天心のロンドン―「白樺」の「文学的」美術言説の原風景 |
4 | 西田哲学と大拙禅と柳のセザンヌ―近代美術批評の思想基盤としての『善の研究』 |
5 | 「白樺」と「劇団民藝」のゴッホ―「呪われた画家」が日本で「炎の人」になった理由 |
6 | 啄木と柳、それぞれの大逆事件―知識人の沈黙と「悲しき玩具」としての芸術 |
7 | 第7章 マティスと民芸、「白樺」に見る文人趣味―貴族趣味としての清貧礼讃美と反技巧主義 |
8 | 白樺美術館から日本民芸館へ―展示を「創作」とした柳の先駆的キュレーション |
9 | ブレイクと民芸の直観―ウルフのヴィジョン、ジョイスのエピファニー |
10 | 純粋経験のアリア―声楽家柳兼子と美学者柳宗悦の誕生 |
11 | ゴーギャンのタヒチ、柳の朝鮮―アナキスト・プリンスのオリエンタリズム |
12 | 李朝白磁のオード―柳のキーツと郡虎彦のプルースト |
13 | 平常美これ道なり Life Itself―柳とリーチの民芸 |