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商品説明
現在世界の大半を占める権威主義国において、選挙はいかなる役割を担っているのか。従来「体制維持」を目的に行われると考えられるのが一般的だったが、本書は7カ国の事例分析を通してそこにより多様な意図があること、さらにその意図が容易には達成されず、選挙結果をコントロールしようと独裁者たちが試行錯誤を繰り返していることを印象的に描き出す。不明な点が多い権威主義国の統治メカニズムを明らかにする画期的研究。
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収録内容
1 | 序章 独裁者は選挙で何を目指すのか?―権威主義体制下の地方議会選挙 |
2 | 第1章 準強制参加の「祭り」としての選挙―ベトナムにおける地方議会選挙 |
3 | 第2章 体制のコントロールと多様な選挙機能―ラオスにおける県人民議会選挙 |
4 | 第3章 党の徹底したコントロールと疲弊する現場―中国における地方人民代表大会直接選挙 |
5 | 第4章 体制維持に資する選挙機能の多様性とその限界―人民党支配下のカンボジアにおけるコミューン評議会選挙 |
6 | 第5章 脱「統一ロシア」の試みとその限界―プーチン期のロシアにおける地方議会選挙 |
7 | 第6章 支配深化のための州議会選挙―モザンビークにおける与野党対立と独裁者のジレンマ |
8 | 第7章 情報の収集とパトロン・クライアント関係―アゼルバイジャンにおける基礎自治体選挙 |
9 | 終章 試行錯誤する独裁者 |