本/雑誌
四国山地から世界をみる ゾミアの地球環境学
内藤直樹/編 石川登/編
3080円
ポイント | 1% (30p) |
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発売日 | 2024年02月下旬発売 |
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商品説明
ゾミアとは、ヒマラヤから東南アジア・中国にひろがる山地に分布する、独自の文化、社会、生態環境をもつ自治の空間である。本書は四国山地をこのゾミア的空間の一つとしてとらえ、多分野の研究者たちが、地域を文理融合的視点で複眼的にみる面白さを伝える。
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収録内容
1 | 序章 ゾミアの地球環境学とは何か―四国山地から世界をみる |
2 | 第1部 地質と人間―動く大地とともに生きる(四国山地の地質・地形と暮らし―生活文化のベースを作る大地 |
3 | 四国山地の道の風景―現象としての道、施設としての道路 |
4 | 工作者の風景―徳島県神山町の農家の生活空間 |
5 | 土地が生む石積みと石積み技術―四国山地に見る生活技術 |
6 | 鉱物資源から地域をみる―別子銅山の街の消長) |
7 | 第2部 微生物と文化―“おいしい”をつくるつながり(地域伝統発酵食品としての後発酵茶―阿波茶・碁石茶・石鎚茶・バタバタ茶 |
8 | 微生物からみた後発酵茶の地域性 |
9 | アジアにおけるチャの伝播―嗜好品作物としてのチャ |
10 | 阿波晩茶と地域社会―近現代における晩茶の流通と消費 |
11 | 乳酸発酵茶・阿波晩茶の製法と用具―自家用品と農産品とのハイブリッド型生産) |
12 | 第3部 森と近代―景観を生み出す統治と流通(森をつくる統治―魚梁瀬山を巡る統治機構と地元民 |
13 | 歴史学からみた近世の山里―阿波国那賀川流域を題材に |
14 | 山で食べ、山を離れ、山を変える時代へ―和紙原料栽培をめぐる四国山地と森の変化 |
15 | 森を活かす産業―高知における製炭業の変容 |
16 | 森と人の近代史を伝える―魚梁瀬森林鉄道の遺産化のうごき) |
17 | 第4部 山村の未来―他者とともにある景観(草地から“自然”へ―剣山系における半自然草地の近代 |
18 | 世界農業遺産の景観―徳島県西部の山村景観を産業資本主義の跡地として捉える |
19 | 四国山地の集落の景観を支える価値観 |
20 | クマもいる四国山地をめざして―自然との対立から共存へ |
21 | 終章 日本の地域を見ることの面白さ―東南アジアで再発見する四国) |