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商品説明
源平の争乱という激動の時代、下鴨神社の社家に生まれながら、父の早世により不遇のまま出家遁世した長明は、実家を出て妻子も持たず、心の平安を求めて、縮小ばかりのつらい坂を転げおちる。優れた歌人であり管弦の名手であった長明が理想の住まいを求め、日野の山中に庵を構えて到達した「閑居の気味」とは。京の都でうち続いた、五大災厄(大火、辻風、都遷り、大地震、飢饉)を目の当たりにし、生きづらい世を嘆きつつも、どこか微笑とゆとりも忘れない都人の精神。先の見えない不安の時代だからこそ読み継がれたい、日本古典屈指の名随筆を、第一人者による校訂本文・大意・原文、解説を含めた珠玉のエッセイで味わう。
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収録内容
1 | 序章 『方丈記』概観 |
2 | 第1章 ユク河ノナガレと“無常”観のイントロ |
3 | 第2章 「世の不思議」と「予」のこと |
4 | 第3章 私の人生と住まいの記 |
5 | 第4章 「閑居の気味」と「三界唯一心」 |
6 | 第5章 終章―自問自答と念仏と |