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商品説明
「村の鎮守」と称される小さな神社はいかに成立し、現在に至る変遷を辿ってきたのか。本書は、日本列島に点在する小社のうち「印鑰社」「ソウドウ(崇道)社」「女体社」「ウナネ(宇奈根)社」を一社ごとに取り上げ、その名を冠する神社群に着目する。徹底的な現地調査と限られた文献を手がかりに、その歴史と信仰に考察を試みる。歴史学・民俗学・歴史地理学の垣根を超える意欲作を文庫化。
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収録内容
1 | 第1章 印鑰神事と印鑰社の成立(国衙関係の印鑰社の研究状況 |
2 | 各国の印鑰社の現状と沿革 |
3 | 請印作法から印鑰神事へ |
4 | 印鑰信仰の二次的性格) |
5 | 第2章 早良親王御霊その後―崇道天皇社からソウドウ社へ(備後国大田荘の「宗道社」から |
6 | 現存するソウドウ社の分布状況とその特徴 |
7 | 中世荘園における崇道社の存在形態 |
8 | 崇道社の鎮座地と古代地方官衙との関係 |
9 | 早良親王御霊の形成過程と崇道天皇御倉) |
10 | 第3章 女人上位の系譜―関東地方の女体社の起源と性格(関東地方における女体社の分布状況 |
11 | 成立時期をめぐる問題 |
12 | 「女体」の語源と女体社の性格 |
13 | 後北条氏政権と女体社信仰) |
14 | 第4章 「ウナネ」およびウナネ社について―伊賀・陸奥・上野・武蔵の事例から(古代・中世におけるウナネ社の存在形態 |
15 | 武蔵国の事例にみる「ウナネ」地名の特質) |