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商品説明
巨大災害が頻発するこの国では、防災、減災、命の大切さといった「残すべき目的」を掲げた「アーカイブ」が作られ続けています。しかし、そこで残すべきとされるものは、ほんのひと握りでしかありません。私たちはもっと豊かなものを、もっと多様な手法で、留めたり、取り戻したりすることができるのではないでしょうか。本書では、現場の偶然性をとりこみながら「残らなかったもの」への想起の回路を開こうとするユニークな15のメディア実践を紹介。あなたにとっての「災害」、そして「アーカイブ」のイメージを大きく変える実践がここにあります。
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収録内容
1 | 1 「あの日」以前の暮らしへの回路を創造する(語り―被災の「前」について語ること |
2 | 復元模型―「あの日」より前の風景、街並み、そこでの記憶を復元する ほか) |
3 | 2 「あの日」への想起のダイナミクス―モノを創造する(報道写真―御嶽山噴火の新聞報道にみる記録のポリフォニー |
4 | 絵画―関東大震災における美術家の表現活動 ほか) |
5 | 3 「あの日」への想起のダイナミクス―場を創造する(記念式典―災害を社会はいかに記憶するか |
6 | 災害遺構―何を残し、何を伝えるのか ほか) |
7 | 4 未災者との回路を創造する―実践と研究の「あわい」から(美術館―人の心を動かす主観的記憶の展示 |
8 | 演劇―カタストロフィの演劇体験 「『RADIO AM神戸69時間震災報道の記録』リーディング上演」省察) |