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商品説明
成熟期にあるこれからの日本では、博物館や美術館はもとより、図書館、劇場・ホール、公民館、福祉施設、教育施設、アートプロジェクトなどの文化的な営みや文化資源の集積が、地域づくりの重要な役割を果たすのではないだろうか。文化活動が地域に新たな価値をもたらし、住民の自治を育み、地域づくりの基盤をなすことが期待される。その流れにあって、近年、文化施設の総体を「文化的コモンズ」と捉え、議論をする機運が生まれている。この概念が分野の境界を越えて人びとを結びつけ、地域の活動に新たな価値をもたらしている。本書は、日本の文化施設の成り立ちをふりかえり、役割や意義を論述するとともに、過去の例に学び、成功例を示し、新たなパースペクティヴを得ることをめざしている。文化施設を拠点に形成される「文化的コモンズ」の姿を本格的に論じる、初の試論である。
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収録内容
1 | 第1部 その連なり(博物館 |
2 | 図書館 |
3 | 公民館 |
4 | 劇場・ホール |
5 | 福祉施設) |
6 | 第2部 その営み(文化施設4・0 |
7 | 文化的コモンズの意義 |
8 | 文化施設のガバナンス |
9 | 当事者の役割 |
10 | 文化施設のマネジメント |
11 | 地域の文化施策 |
12 | 文化芸術の「怪しさ」を抱いて) |