本/雑誌
隠された聖徳太子 近現代日本の偽史とオカルト文化 (ちくま新書)
オリオン・クラウタウ/著
1012円
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発売日 | 2024年05月中旬発売 |
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商品説明
日本史上、最も神秘に満ちた「聖人」―聖徳太子。近代において「人間太子」も登場するが、それは無論ただの人間ではない。日本が「西洋化」する中、彼と西洋との繋がりが語られる。そして「オカルトブーム」では、前近代と異なる形で「超能力者」として新たな命を吹き込まれる。様々な姿の太子を描く人々は、何を求めてきたのか。太子の「謎」は、人間の「隠されたもの」への強い関心を掻き立てる。本書では「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩みつつ、その真相を読み解く。
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収録内容
1 | 序 隠されたものへの視点―偽史から聖徳太子を考える |
2 | 第1章 一神教に染まる聖徳太子(学術界における聖徳太子とキリスト教の「事始め」 |
3 | 秦氏はユダヤ教徒だった―佐伯好郎の業績によせて |
4 | フィクションへの展開―中里介山の聖徳太子観) |
5 | 第2章 乱立するマイ太子像(池田栄とキリスト教の日本伝来 |
6 | 聖徳太子と戦後日本のキリスト教 |
7 | 司馬遼太郎と景教) |
8 | 第3章 ユダヤ人論と怨霊説(手島郁郎と一神教的古神道 |
9 | 梅原猛と怨霊説の登場 |
10 | 怨霊meets景教―梅原猛『塔』について) |
11 | 第4章 オカルト太子の行方(漫画の中のオカルト太子―山岸凉子『日出処の天子』 |
12 | 予言者としての聖徳太子の再発見) |
13 | 結 隠された聖徳太子の開示 |