著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる日常。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。移りゆく社会を横目に「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れ...。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新発見も。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。
関連記事
収録内容
1 | 1 まだ青二才という爽快感(片方だけの眼で読む、書く |
2 | 単眼用の眼鏡と単行本 ほか) |
3 | 2 喉につかえることはありませんか(老化監視人からの警告 |
4 | ヤッタゼ、電車で単独外出 ほか) |
5 | 3 危ない近道の誘惑(起立ゴッコを監視する眼 |
6 | 浴室からの救援信号 ほか) |
7 | 4 日記帳は隙間だらけでよし(自転車衝突の無言劇 |
8 | 散歩をせかす直立の影 ほか) |
9 | 5 八十代の朝と九十代の朝(正月の淋しげな日の丸 |
10 | 歩き読書を戒める間もなく ほか) |