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商品説明
プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨だが、圧倒的な身体性を伴って生を希求する。初のノンフィクションでのノーベル文学賞受賞作家・アレクシエーヴィチによる「証言文学」の金字塔。
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収録内容
1 | 第1章 証言文学という「かたち」(「これは女の仕事じゃない」 |
2 | 「ユートピアの声」五部作 |
3 | 証言文学という創作手法 |
4 | 五百人を超える「声」の合唱 |
5 | 証言文学は「生きている」 |
6 | 証言が響き合い、浄化し合う |
7 | 「小さな人問」の声を拾い集めて |
8 | 多声性によって描かれる輪郭 |
9 | 「大文字の歴史」が取りこぼしてきたもの) |
10 | 第2章 ジェンダーと戦争(「兄弟姉妹たちよ!」の呼びかけに応えて |
11 | 銃を手に最前線で戦った女性たち |
12 | 勇敢な兵士と良妻賢母、二つの顔 |
13 | 「身体の記憶」を書き取る |
14 | 紀貫之とアレクシエーヴィチ |
15 | ハイヒールと銃弾 |
16 | 戦場で唯一私的な営み―恋愛) |
17 | 第3章 時代に翻弄された人びと(「母なる祖国」というプロパガンダ |
18 | 毎日流れる愛国の歌 |
19 | プロパガンダの時代が終わっても |
20 | 捕虜になった兵士を待っていたもの |
21 | わが国で捕虜になった者はいない |
22 | 勝利を奪われ、差別された女性たち |
23 | 検閲が隠す戦争の闇 |
24 | 「すばらしい顔」と「恐ろしい顔」) |
25 | 第4章 「感情の歴史」を描く(歴史学と文学の違い |
26 | 苦しみの言葉は時を超える |
27 | トラウマ―終わらない戦争 |
28 | 共感=エンパシーの力 |
29 | ドイツ人へのエンパシー |
30 | 動物や自然への共感 |
31 | 「自由かパンか」) |
32 | ブックス特別章 逆走する歴史(ウクライナへのロシアの侵攻 |
33 | ディストピアにおける言葉 |
34 | スターリンの“功罪” |
35 | 兵力動員 |
36 | 後戻りする時代 |
37 | 時代の証言 |
38 | アダプテーションの例 |
39 | 作家の使命) |
40 | 読書案内 |
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