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商品説明
1931年から1945年の15年にわたる戦争で、日本はアメリカのみならず中国にも敗北したのだ―著者は、陸軍の企図・満州利権・戦費調達など国内の政治経済的背景に加え、中国側の論理も含めて戦争の経緯を説く。生々しい戦場の実態や兵士の証言など、個々人にも強く焦点をあてた著者特有の記述が、戦争の真の全体像を浮き彫りにし、戦後日本社会の深層に与えた影響も説明する。歴史教育現場からの発言を続けた著者が豊富な史料を交え、人間の内なる「戦争へのあこがれ」に抗すべく、平和への熱情を注ぎこんだロングセラー。
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収録内容
1 | 概観 日中戦争と太平洋戦争 |
2 | 中国革命にはむかうもの |
3 | 乾いた大陸―満州事変 |
4 | 満州占領―「王道楽土」の現実 |
5 | 上海のたたかい―ある「序曲」 |
6 | 万里の長城をこえるとき―「ドミノ理論」のゆくえ |
7 | 統一中国への道 |
8 | 日中全面戦争の開始 |
9 | 苦悶する中国 |
10 | 「国民政府を対手とせず」 |
11 | たたかいの日々―徐州・漢口・広東 |
12 | 生と死の構造 |
13 | 北のくにの「銃後」 |
14 | もう一つの「中華民国」―ある「偽国」の成立 |
15 | 「点と線」への道 |
16 | 「軍国化」の経済構造 |
17 | ある「共和国」の誕生―「辺区」の抵抗の構造 |
18 | ある中国理解者の生涯―尾崎秀実の生と死 |
19 | 日中戦争から日米戦争へ |
20 | たたかいのはてに―12枚のカード |
21 | 終局 |